奇飛の追憶の過去自部隊会話ログとか過去の話とかぼちぼちと。
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24期反映会話:一つの追憶
反映会話1:手土産/焼き鳥 ラック チシミア
| 天幕の中に1人の男の姿がある。 男は地に腰を下ろし、手に持った包みを真顔で眺めている。 |
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| そこへバンダナをつけた女が外からやってくると 中に居た男を見て動きを止めた。 ……何やってるんですかまた。 |
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声を掛けられゆっくりと顔だけ向けた男は真顔で口を開く。 |
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| ……ええと。開けて食べないんですか? バンダナの女は困惑気味にそう聞きなおす。 |
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| そうか。お前も食うか。 | |
| え……。じゃ、じゃあ、食べます。 水でも注ぎますね。 |
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| ああ。悪いな。 相も変わらぬ真顔で淡々と詫びを入れると ゆっくりと包みを開けて中の焼き鳥を眺めはじめる。 |
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| 女はカップを手に取りながら男に話しかける。 腕の具合はどうなんですか? |
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| ん。そうだな。 腕が鈍るのが心配なくらいで問題は無い。 |
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| じゃあ次の巡りでは戦場に出れるんですかね。 私たちが出るよりよっぽど良いし。 |
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| お前は戦闘は嫌いか。 | |
| 突如出た質問に驚くように振り返った女は向き直り 水を注いだカップを持って男の隣に座る。 そりゃ平和が一番だとは思うけど。 どうしたんですか急に。 |
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| いや。お前は戦闘に秀でてる訳じゃ無いからな。 死に場所がここで良いのかと思っただけだ。 男はカップを一つ受け取り反対に焼き鳥の包みを相手に差し出す。 |
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| 相手の言葉を聞いた女は目を細めながら差し出された焼き鳥を1つ手に取る。 それ、嫌味で言ってるなら凄く性格悪いわよ。 焼き鳥を一つ口に入れ あっ。美味しいこれ。何処のやつですか? |
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男は指摘にも表情を変えず言葉を紡ぐ。 |
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| へえ、聖国なんですか!今度食べに行かなきゃ。 | |
| 今食ってるだろう。 | |
| 出来立ては味が違うのよ味が! ……これまんまと策にハメられてるわね。 |
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| そうか。 男はそう呟くと、ようやく焼き鳥を手に取り食べ始める。 |
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| 暫しの沈黙の後、女が静かに口を開く。 好きとか嫌いとか、考える間もなく武器を握ったから。 今更そういう事言われても、正直分からないけど。 どの道、私の居場所はここにしか無いし。 |
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| そうか?お前なら何処でもやっていけそうだが。 焼き鳥を咀嚼しながらそう答える。 |
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| 女はそっけない相手にむくれた顔を向ける。 そもそもさっきから何なのよ。 私を追い出したい訳? |
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| いや。そんな事は無いが。 出会った時心底しんどそうだったからな。 |
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| その言葉を聞き女は呆れる様に溜息をつく。 そりゃ男に捨てられて武器を握る事になればしんどくもなるわよ。 仲間は全然出来ないし助っ人でも活躍出来ないし 踏んだり蹴ったりだったんだから。 |
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| そうか。それは悪かった。 そう言い、最後の一つを口に入れた。 |
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| ……あの時、あなたが来なかったらあのままだったんですかね。 結局ツケ残ったままこっち飛んで来ちゃったけど。 |
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| どうだろうな。 どっちにしろ過去には戻れないだろう。 カップを空にした男は傍にあった剣を持ち立ち上がる。 |
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| 女はその様子を見上げ瞬きをする。 え。どこか行くの? |
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| 外に行くだけだ。 素振りをしないと忘れそうだからな。 |
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| そう。無理したら駄目ですよ。 治った原因よく分かってないんですから。 |
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| 分かった。 そう言い、男は外へ出て行った。 |
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| 女はその背中を見届けるとふと気づいたように男が居た場所を見る。 ってあ!片づけしてないじゃない! ちょっとラックーーー!? |
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