奇飛の追憶の過去自部隊会話ログとか過去の話とかぼちぼちと。
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24期初期会話:波乱の帰還
巡り会話2 カパッサ ラック クラリエント チシミア
走って行った男はそのままの勢いで相手の胸倉に掴みかかった。
今まで何処ほっつき歩いてたんだお前は!!
巡りから何日経ったと思ってるんだ!?
| 日は変わり、天幕の外に一人の男が立っている。 空は青く地面は照らされており、男は見張りをしている様である。 |
|
| そこへ1つの天幕から剣を携えた男が現れると 元居た男に声を掛けた。 交代だ。シリールが呼んでたぞ。 |
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| っ──! 目つきの悪い男は掛けられた声には答えず 何かを見ていたかと思うと一目散に走っていく。 |
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| 向かった先には悩む様にこちらへ向かう 1人の男が見える。 |
|
| 男は向かって来る相手を見ると 息をのむ様に歩みを止めた。 |
走って行った男はそのままの勢いで相手の胸倉に掴みかかった。
今まで何処ほっつき歩いてたんだお前は!!
巡りから何日経ったと思ってるんだ!?
| 怒鳴られた男は抵抗する事無く顔を歪め目を逸らす。 すみません……。 何の言い訳も、出来ません。 |
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| 弱々しい言葉を聞いた男は舌打ちをすると 更に表情を険しくしながら突き放す様に手を離した。 どれだけ迷惑を掛けたら気が済むんだ! お前の代わりは居ないんだぞ!? |
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| 申し訳、ありません。 金髪の男は畳み掛ける様に怒号を浴び苦渋の色を濃くするも 目は合わせず言葉を噛みしめる様に返答する。 |
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そこへ剣を携えた男がやってくると金髪の男へと声を掛ける。 |
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| 金髪の男はその声に顔を上げると目を見開き 男の一点に視線を止めた。 あなた……腕は……。 |
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| 巡りを越えたらこうなった。 戦場に出るのは止められたが。 |
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| そう、ですか……。 返答を聞いた男は安堵する事も無く 視線を彷徨わせ一層動揺する様子を見せる。 |
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| おい、お前── | |
| クラリエントさん!? 目つきの鋭い男が何かを言いかけると 天幕とは反対の方から現れた女が声をあげた。 |
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| 声を遮られた男は女を見て軽く舌打ちをすると 口を閉じる相手の様子を伺う。 |
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| もう戻ったのか。 | |
| えっ、あっ。 私戻って変えてきます! 女は一人その場でうろたえると 返事を待たずに身を翻し走り去って行く。 |
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| あっ、おい!……チッ。 目つきの鋭い男は去る女を止める様に一歩身体を出したが追う事はせず その場でまた一つ小さな舌打ちをした。 |
|
| 去っていく女をゆっくり見ていた男は落ち着いた様子で口を開く。 とりあえずシリール達に伝えた方が良くないか。 |
|
| 金髪の男は未だ沈んだ顔をしており 問いかけに対して応じる様子も見えない。 |
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| チッ。その面どうにかしてから来いよ。 浮かない顔を消さない男を見て再度舌打ちをした男は 苛立つようにそう吐き捨て天幕へと走って行く。 |
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| 去っていく相手の足音が遠くなると 金髪の男はようやく口を開いた。 申し訳ありません。ラック……。 他の皆さんは居るのですね? |
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| ああ。来なかったのはお前だけだ。 また覚えてなかったんだな? 剣を携えた男は重い空気を纏う相手とは対照的に酷く軽い調子でそう答える。 |
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| もう、次は無いかもしれません。 金髪の男は相手の声のトーンは気にも留めず 地面を見つめながらそう答えた。 |
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| 金髪の男は問いを受けるも即答出来ず、 地を見つめたまま思案し始める。 |
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| シリールはお前の異変に気付いてるだろう。 あいつを頼るのはダメなのか。 |
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| いえ……。彼女は何と? | |
| お前が来ない前提で進めるべきだって言ってたな。 チシミアが反発してたが。 |
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| そうですか……。 いえ、そうでしょうね……。 |
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| 出来るのか、リーダー。 チシミアを止めるなら追うが。 |
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| ああ、そういう事でしたか。さっきのは。 金髪の男は言葉を聞き相手を見ると 少し間を置きまた口を開く。 巡りの数の事はもう? |
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| ああ、聞いた。3つ飛ばしたらしいな。 俺の腕と関係あるのか知らないが。 |
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| そうですか……。 相手の返答を聞いた男はまた視線を逸らし口を閉じるも その顔にもう動揺は見えない。 |
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| 天幕に戻るか? | |
| ええ、そうですね。 来期以降の事は追って話します。 |
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| 分かった。 記憶の統合はどうするんだ。覚えてないんだろう。 |
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| いえ、メモが残っていたのでそちらは何とか。 何かあった時は頼みます。 |
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| そうか。分かった。 | |
| こうなったらもう腹をくくるしかありませんので、 あなたにも多少動いてもらう事にはなりますが。 |
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| 問題ない。戦場に出てもいいくらいなんだが、それは止められたからな。 俺はお前に従うだけだ。 |
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| 死ぬのと、どちらがマシなのでしょうね。 | |
| 生き返るんじゃないのか? 今回は右腕だけだからかもしれないが。 |
|
| とんちんかんな返しをする相手に 金髪の男はたまらず顔を綻ばせる。 ふっ、ふふふ……。それ、真面目に言っているのですよね。 いえ、聞かなくても分かるのですが。 |
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| 何かおかしかったか。 茶髪の男は笑い出す男を見ても相も変わらぬ無表情を貫きながら そう短く言葉を発する。 |
|
| いえ。あなたは変わりませんね。 どうかそのままで居て下されば幸いですよ。 |
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| そうか。 何か助けになったのなら言ったかいがあった。 |
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| ふふ……。あまり遅くするとカパッサに怒られますね。 急ぎましょう。 |
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| ああ。そうだな。 |
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