奇飛の追憶の過去自部隊会話ログとか過去の話とかぼちぼちと。
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20期重要会話:失ったモノ
クラリエント チシミア カパッサ ラック サマロ
金髪の男の発言を遮るようにして、一人の男が室内に入って来た。
少女を脇に抱えた男は血で汚れた風貌に加え呼吸が荒く、
赤く染まった右肩の先からは あるべき筈の腕が見当たらない。
*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*
ある男は言った。このパーティに固執する理由はもう無いと。
生きる為に戦うべき理由がもう自分達には無いと。
それを早く伝えていれば
こうはならなかったかもしれないと。
そう告げた。
それに対し
声を荒げる者は居なかったが、
首を振る者もまた
居なかった。
そ の 後 の事 は も う
よ く 覚 え て い な い 。
| |
とある宿の一室にくつろいでいる3人の男女の姿がある。 同じ室内に居るものの特に話す事も無く、 各々が自分の時間を過ごしている様だ。 |
| しばらくしてロビーの方から聞こえていた雑音が大きくなると 一人の男がその方向を見ながら口を開く。 ……やけに騒がしいですね。 |
|
| それを聞き、その場に居た女も喋り出す。 まだどんちゃん騒ぎをするには早いと思いますけど……。 何かあったんですかね?見てきましょうか? |
|
| 女がそう提案すると、黙っていたもう一人の男が腰を上げた。 いや、俺が行く。 |
|
| ああ。分かりました。 | |
| すると動き出す男に金髪の男が掌を向け声をあげる。 待ってください、足音がしますので通り過ぎてから―― |
金髪の男の発言を遮るようにして、一人の男が室内に入って来た。
少女を脇に抱えた男は血で汚れた風貌に加え呼吸が荒く、
赤く染まった右肩の先からは あるべき筈の腕が見当たらない。
| !? 丁度断面にあたる方に居た女は 男を見て目を丸くすると自身の口元を手で覆う。 |
|
| おい、どうした! 周囲が絶句する中茶髪の男が真正面に近寄るとそう言い放った。 |
|
| サマロは大丈夫だ。 問いを受けた男は視線を合わせる事もできず、そう弱々しく返答をする。 |
|
| そうじゃないだろう!?何があったんだ! 叫ぶ男は少女を代わりに支えるどころか 今にも目の前の男に掴みかかりそうに見え、 酷く動揺している様子である。 |
|
| 悪い。腕と剣は……持ってこれなかった。 | |
| 何を、言っているのですか? それまで絶句していた金髪の男は呟きを聞き絞り出す様にそう言った。 その声は僅かに震え、心なしか手も震えている風に見える。 |
|
| サマロが。居たから……傷は。 負傷した男はそう言うと糸が切れたかのように少女と共に崩れ落ちた。 |
|
| ラック!! |
*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*
ある男は言った。このパーティに固執する理由はもう無いと。
生きる為に戦うべき理由がもう自分達には無いと。
それを早く伝えていれば
こうはならなかったかもしれないと。
そう告げた。
それに対し
声を荒げる者は居なかったが、
首を振る者もまた
居なかった。
そ の 後 の事 は も う
よ く 覚 え て い な い 。
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