奇飛の追憶の過去自部隊会話ログとか過去の話とかぼちぼちと。
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14期初期会話:シリールとクラリエント 焦燥と慰め
初期設定:魔力喪失/シリール
| これから再生される物語は、ここにいる彼らに繋がる さして遠くない過去の会話である。 |
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| ……。 ローブを着た女が一人天幕の外で本を読んでいる。 指をせわしなく動かしている所を見るに読みふけっている訳では無さそうだ。 また、その眼差しは心なしか陰っている様にも見える。 |
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| 一つの天幕から男が出てくると、 女に目を留め声をかけた。 ああ、早いですね。こんな時間から調べているのですか。 おはようございます、調子はいかがですか。シリール。 |
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| 男の発言に、女は手を止めやや細めた目でそちらを見た。 | |
| ……あなたは今の私の様子を見て 調子が良いとでも思えるのかしら。 |
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| 男はそういう女を見て怪訝な表情をする。 どうやら彼女の顔色の悪さに気がついたようである。 |
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| まさかとは思いますが、夜通し調べていたんですか? 借りれる本も少ないのに徹夜とは。あなたらしく無いですね。 夜も火を灯して読んでいらっしゃったのですか? そう言うと男は気づいたようにハッとし顔を背けた。 |
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……失礼。口が過ぎましたね。起き掛けで上手く頭が回らないようです。 |
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| ……いいわ。あなたの言う通りよ。 同じ本を何度も読んで疲れたわ。 |
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| 女は読んでいた本を閉じると、男の目を見ぬままこう聞いた。 ねえ。 あなたは、戻ると思う? |
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| ……。 | |
| 戻らなくては、困りますよ。 あなたは私達の大事な仲間なのですから。 その為にも、まずは身体を大事にしてください。 |
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| ……そう。 そうね、もう寝るわ。変な事聞いて悪かったわね。 女はそう言い放ち、男の目を見ぬまま自分の天幕へと戻っていった。 |
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| ……。 | |
| 男は会話の相手が居なくなってもその場を動かず、 尚も神妙な面持ちで彼女の天幕を見つめ続けていた。 |
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