奇飛の追憶の過去自部隊会話ログとか過去の話とかぼちぼちと。
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過去話:チシミア 唐突な別れ
| これから再生されるのは、ここにいる彼らが飛ばされる前の 遥か昔の物語である。 |
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| ちょっと!どういう事!? | |
| どうもこうもねえよ。離せ。 | |
| ……。 | |
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宿から出ようとしている男を女が必死に止めており、 |
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| ねえ!嘘でしょう!? 何で私を置いて出て行こうとしてるの!? |
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| お前が邪魔になったからに決まってんだろうが。 | |
| ね、ねえ。私何かした? 昨日まであんなに優しかったじゃない。 |
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| もうオマエとの恋人ごっこには飽き飽きなんだよ。 つうか、元からタイプじゃねえし。 |
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| 恋人……「ごっこ」? | |
| 交渉とか値切りとかちょっと使えるから置いといてやろうかと思ったのに 一向に武器を握る気配はねーわ結婚の話出すわもうウンザリだよ。 |
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| ちょ、ちょっと待って!結婚を急かしたつもりは無いわ! いつかそうなったら良いってだけの話じゃない! |
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| 俺はそうなりたいとは思ってないんだよ。 つうか定住して結婚ってオマエ冒険者なめてんだろ? 定住できるんだったら冒険者なんて底辺とっくにやめてるっつうの。 |
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| あ、あなたの機嫌を損ねたのなら悪かったわ。 何でも言う事聞くし武器だって使えるようになるから! だから置いていくなんて酷い事はしないで!お願いよ! |
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| オマエほんと人の話聞かねえな。タイプじゃねえっつっただろ。 俺はもう他の女に乗り換えたいんだよ。オマエは用済み。 つか俺から出て行くんだからちったあ有り難く思えよ。 |
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| よっ……! じゃ、じゃあ今までのは全部嘘だったって言うの!? |
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| 当たり前だろオマエバカか? 暮らしに不自由してねえのに冒険者と駆け落ちするようなバカと 一生を添い遂げたいと思う訳ねえだろ。 対した美人でもねーし胸もねーしよ。 |
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| な、なっ……!? 女はわなわなと震えはじめた。 釣りあがる眉から察するに、それは怒りからくるもののようである。 |
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| あ、あなただって対したものしてないじゃない! 大体あなたがあんな風に声を掛けてこなければ 駆け落ちなんてしなかったわよ! 私勘当されてるのよ!?この先どうしてくれるの! |
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| 駆け落ちまでするなんて普通思わねーだろ。滑稽だな。 つうか、俺への恋が冷めたんならとっとと離してくんねえか。 それともまだ俺と関係を続けたいっつうのか? |
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| だれがあんたみたいな最低な男なんかと! もう出て行って!! |
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| あーあーそうかいそうかい。 じゃせいぜいこの先頑張るんだな。 そう言い、男はイラついた様子で宿を後にした。 |
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| ……はあっもう何なの!親父さん、昼食ください! 男を見送った女は怒りが収まらぬ様子でカウンター席に座りそう言った。 |
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| そして事を静観していた宿の亭主は 女に同情するようにこう言うのである。 あいつのツケは、お前が払うんだな。 宿代も大分滞納してたしなあ。ま、頑張るんだな。 |
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| ……は? ……はああああ!? |
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| そこから女は稼ぐために武器を習得し幾度となく戦闘をこなすのだが それはまた、別の話である。 |
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