奇飛の追憶の過去自部隊会話ログとか過去の話とかぼちぼちと。
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過去話:チシミアとラックと 仲間の勧誘2
| 帰れ。俺は冒険者になる気は無い。 | |
| ……。 | |
| 山にほど近い寂れた小屋の前で チシミアは目の前の男の発言に言葉を詰まらせていた。 時刻は昼を過ぎ、地面を太陽が照らしている。 |
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| 横に居たラックに対し、チシミアが小声で話しかける。 ちょっと何なんですかこの人。取り付く島も無いじゃないですか。 |
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| ああ。こうなるとは思ったが。 焦る女とは対照的に、男はあっけらかんとそう返した。 |
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| ……。 女はラックに対して心底呆れた様な眼差しを向けた。 どうやらここまで勝算が薄いとは思っていなかった様である。 |
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| 用がそれだけなら帰ってくれ。 目つきの鋭い男はそう言うと、 二人の横をすり抜け山へと消えていった。 |
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| あ……。 女は去っていく男を呼び止めも追いかけもせず、 ただその場に立ち尽くし見送ることしかできなかった。 |
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| どうする。諦めて帰るか? | |
| あの人……カパッサ、でしたっけ。 あんな無愛想でも弓の実力はあるのよね? |
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| ああ。それは間違いないな。 | |
| ならここで引き下がるのは惜しいし、 何とかして仲間に引き入れないと。 |
|
| 女はそう言うとその場に立ち尽くしたまま思案しはじめた。 考えてきた案が通らなかった為、他の策を練ろうとしているらしい。 |
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| ……うちの宿の近くに移動式でないサーカスがあったわよね? | |
| ああ、そういえばあるな。行った事は無いが。 それがどうかしたか? |
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| ひとまず今日は帰ってそっちと掛け合ってみましょ。 強引な誘いは印象を悪くするだけだし、 これ以上ここに居ても得るものはないわ。 |
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| そうか。分かった。 | |
| 二人は小屋を後にしその後サーカスに赴いたのだが それはまた、別の話である。 |
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