奇飛の追憶の過去自部隊会話ログとか過去の話とかぼちぼちと。
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過去話:チシミアとラックと 仲間の勧誘1
| これから再生されるのは、チシミアとラックがパーティを組んでから 三週間ほど経った頃の物語である。 |
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| ううん……。 やっぱりパーティとしての新メンバーを入れないと どうにも割に合わない……。 |
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| いつもの宿のテーブルでチシミアは硬貨を見つめながらそう言った。 テーブルには硬貨がいくつかあり、依頼の報酬を分け終えた後のようである。 外はまだ明るく、周囲で談笑している冒険者も多い。 |
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| 助っ人とメンバーとでそんなに差があるのか? 能力は申し分無いと思うが。 |
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| 報酬の分け方が変わるの。 こっちのお願いで他から引き抜いてるから 多めに見積もらないといけないじゃない。 それに依頼で助っ人に何かあったらその責任は私達に降りかかるのよ? |
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| 頼んでるのは後ろで戦う魔法使いやヒーラーだろ? 大きな依頼でも無い限りそこまでの危険性は無いんじゃないのか? |
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| だから大きな依頼が受けられないんじゃない! メンバーをもっと増やしていい依頼を受けたいのに 相変わらず部屋は空きが出ないし、宿を動く訳にもいかないし……。 |
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| 思ったんだが。別に一人一部屋じゃなくても良くないか? 俺は別に床で寝るので構わないし、そうしてる所もあるだろ。 そういう条件で良いって奴を誘えばいいんじゃないのか。 |
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| 簡単に言うわね。アテでもあるの? 他の宿からの引き抜きはそう上手くいかないわよ? |
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| アテか……。 そう言い、男は考え込むように口を閉ざした。 |
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| この際私達みたいな前衛じゃなければ何でもいいわ。 シーフでもアーチャーでも。欲を言えば回復もできる人がいいけど。 |
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| ああ、弓か。 そう言えば狩人だったなあいつ。 |
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| 何、居るの!?この近く!?期待はできる!? | |
| 期待できるかは分からないが、俺に冒険者を勧めた奴だ。 変わってなければ正規の職にはついていないハズだな。 半日もあれば着く。 |
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| 半日……。今からじゃ遅くなるわね。 じゃあ明日朝一番で行きましょう。 |
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| ああ、俺は構わないが。 | |
| じゃあ決まりね。 上手い誘い文句を考えておかなきゃ。 女はそう言うと硬貨をしまいウキウキとその場を後にした。 |
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| ……。 相も変わらず無表情の男が女を見送りながら何を思っていたのかは 傍から伺い知る事はできそうになかった。 |
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