奇飛の追憶の過去自部隊会話ログとか過去の話とかぼちぼちと。
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16期重要会話:クラリエントとシリール 相違する記憶
反映会話6:他部隊交流/指定呼出 クラリエント シリール
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巡りの知識の会得。信じていた自身の「記憶」が揺らぐ事への不安と焦り。
シリールはリーダーの交代を促すと共に
「交流の多さが記憶の保持に関わるのでは」という仮説を立てている。
| 日は変わり、一つの天幕の中に男の姿がある。 中央のスペースに腰を降ろしてはいるが何をする訳でも無く、 ただただ一点を見つめ何かに集中している様である。 |
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| その天幕にローブを着た女がやって来ると 男を見つけ呆れた様に口を開いた。 やっぱり居たのね。収穫はどうだったの。 |
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| 声をかけられた男はハッとし相手を見ると スイッチを切り替えたかのようににこやかな表情を浮べた。 ああ、シリールさん。 すみません、少し整理してからお話しようと思っていたもので。 今ここで聞いていかれますか? |
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| ……自部隊の天幕だからって安心してると寝首を掻かれるわよ。 外から声をかけたのに聞こえてないのね。 そこまで頭を抱えるような話だったということかしら。 女は怒りも焦りも見せずに男を見ながらそう淡々と言った。 |
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| 男は女の言葉に驚くと苦渋の色を浮かべ やや動揺した様子で口を開いた。 ……すみません。そこまで没頭していたとは思わなかったのですが。 |
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| 別に良いけれど。 結果だけでも教えてくれないかしら。 |
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| ……この世界は刻碑暦997年9月から 刻碑暦1000年3月までの2年半を延々と廻っているようなのです。 私たちは既に二度、巡りと呼ばれるそれを越えていたそうです。 記憶の継承については個人差が色々とあるようですが……。 私たちが 997年の4月 にこちらに来てから記憶上は繋がっていますが 出来事は全て分断されているものである様です。 |
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| 女は男の発言をしばし無表情で聞いていたが、 終わりで発せられた言葉を聞くや否や不快そうに顔を顰めた。 今、何て言ったのかしら。 私たちがここへ来たのは 999年の4月 よ? あなたまさか本気で言っているの? |
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| 999年の 、4月……? 男は打って変わって余裕を失った表情でオウム返しをすると 口を閉ざし目を彷徨わせ始めた。 それは察するに記憶を辿っているようだったが一向に口を開く様子も無く、 表情はどんどんと険しくなるばかりである。 |
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| ……それだけ考えてダメだと言うのなら、 その巡りとやらの影響を受けていると考えるべきね。 最も、私の言っている方が間違いだと言うのなら話は別だけれど。 |
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| いえ、ここに来た時の事はもうほとんどがおぼろげなのです。 あなたがハッキリと覚えていると言うなら、それが真実だと思います。 男は相手と目を合わせる事も無く、弱弱しい口調でそう告げた。 |
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| ローブの女は目の前の男の姿に心なしか目を細めると それまでとは少し語気を弱めて語りかけた。 ……あなたは他と交流を持ち過ぎだわ。 繰り返している事が分かったのだから、 リーダーを変えるべきなんじゃないかしら。 |
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| そう、ですね……。 その方が、良いかもしれません。 男は尚も目を逸らし、歯切れ悪くそう返答した。 |
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| 何にせよ、情報が確かなら次の巡りまではまだ時間があるのだから その間に打てる対策を準備する事ね。 もっとも、今の貴方に必要なのはその恐怖を捨てることでしょうけど。 |
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| ……ええ。少し、時間がかかりそうです。 | |
| 女は目を合わせない男を無言で見つめると 相も変わらず無表情で口を開いた。 これ以上の収穫は無さそうだから私は戻るわ。 何かあったら声をかけて頂戴。 |
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| そう言い残しローブの女が天幕の外へ出て行くと、 残された男は一人疲れたように目を閉じるのであった。 |
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巡りの知識の会得。信じていた自身の「記憶」が揺らぐ事への不安と焦り。
シリールはリーダーの交代を促すと共に
「交流の多さが記憶の保持に関わるのでは」という仮説を立てている。
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